「花粉症・ホコリ対策!」シニアの健康を守る家具の選び方と配置の工夫
シニア世代にとって、住まいを整えることは快適性を高めるだけでなく健康維持のためにも重要です。使いやすく便利な家具を選ぶことももちろんですが、実は空気環境を整えることも健康を左右する大きなポイントになることをご存じですか?
ここでは、花粉症やホコリ対策がしやすくなる家具の選び方や配置について解説していきます。
花粉やホコリがシニア世代の健康に与える影響
高齢になると、花粉症にはかからないと言われることも多いですが、実際はそうとも言い切れません。高齢になってから花粉症を発症することも珍しくなく、症状の出方は人それぞれですが体力が弱っている人にとっては健康を損ねる1つのきっかけになる可能性があります。
また、空気中のホコリを吸い込むことで、風邪や感染症にかかるリスクは高まります。抵抗力が落ちてくる高齢者にとっては、ホコリ対策もとても重要です。
ホコリや花粉から体を守る家具選びのポイント
ホコリや花粉は、室内に溜まらないように定期的に掃除をする必要があります。家具との関係性は薄いと思われるかもしれませんが、掃除のしやすさなどが後の生活に関係することもあるため慎重に選ばれることをおすすめします。具体的に、どのような家具が掃除しやすいのか、見ていきましょう。
表面がツルツルしている
家具の表面がツルツルしていると、ホコリや花粉の掃除がしやすく蓄積を防ぎやすくなるでしょう。素材としては、木製やスチール、ガラスなどがありますね。しかし、日頃から扱う家具がスチールやガラスで出来ていると、冷たい印象のお部屋になる可能性もあるため、出来れば温もりを感じやすい木製のものがおすすめです。
静電気を帯びにくい素材
静電気は、花粉やホコリを吸着させるため、静電気を帯びにくい家具を選ぶことも大切です。静電気が発生しにくい素材としては、天然木や絹・綿・麻などの天然素材が代表的です。ただ、布製のものについては、掃除のしやすさという観点から考えると、防塵加工が施されているものがより良いでしょう。
脚付きの家具
脚が付いていて床との間に隙間が生じるよう設計されている家具は、掃除機やフローリングシート等で家具の下もしっかり掃除できるため便利です。
花粉やホコリが溜まりにくい工夫 ~家具の配置ルール~
家具選びは、花粉やホコリを掃除しやすい素材に着目するだけでなく、その配置にも気を付けると良いでしょう。具体的に、ポイントをご紹介します。
壁にはぴったり付けない
花粉やホコリを溜めにくくするために、壁にできるだけぴったりと寄せて配置している方は多いのではないでしょうか。しかし、花粉やホコリが侵入しないほど壁にぴったりと付けるのは困難であり、わずかな隙間を掃除するのはなかなか手間もかかります。
掃除機のノズルやハンディモップなどが楽々と入るくらい、つまり5cm~10cm程度の隙間があった方が、むしろ掃除しやすく清潔な空間を保ちやすくなります。
家具の高さは揃える
家具を並べて配置する際は、できるだけ高さを揃えた方が良いでしょう。でこぼこしていると、花粉やホコリが溜まりやすいだけでなく、掃除もしにくくなります。
収納家具は扉付きを選ぶ
“見せる収納”はインテリアとして素敵かもしれませんが、花粉やホコリが溜まりやすくこまめな掃除が必要になります。
飾りながら収納したいアイテムは少なめにして、洋服や飾らなくても良いものについては、できるだけ扉や引き出し付きの収納に納めると良いでしょう。こうすることで、花粉やホコリから身の回りのものを守りやすくなります。
花粉・ホコリを防ぐための家具のメンテナンス術
どんなに家具の素材や配置に注意しても、花粉やホコリの侵入を防ぐことはできません。空気環境を良くして健康を守るためには、掃除も不可欠です。
基本的に「湿らせた布」で拭く
棚やテーブルを拭く際は、乾拭きではなく湿らせた布やお掃除用のウェットシート等で拭きましょう。
こうすることで、花粉やホコリを空気中に舞い上げにくくなります。また、床掃除は、できるだけ掃除機ではなく水拭きが望ましいです。これも、花粉やホコリを舞い上げないためのポイントとなります。
静電気ホコリ取りを活用する
静電気ホコリ取りは、摩擦で発生する静電気でホコリを吸着するアイテムです。モップ、ブラシ、はたきなど、形状はさまざまで、サイズ展開も豊富です。水拭きができないアイテムや、できるだけ手間をかけずにサッと掃除をしたい時などに重宝します。
静電気防止スプレーを使う
カーテンやクッションといった布製品への花粉やホコリの付着を減らすために、静電気防止スプレーもおすすめです。花粉やホコリは、溜めない・舞い上がらせないことを意識して対策しましょう。
花粉・ホコリ対策をしてシニアの健康を守る空気環境を
今回は、花粉やホコリを溜めないための、家具選びや配置の工夫などについてご紹介しました。
抵抗力が弱くなるシニア世代だからこそ、できるだけ日頃からできる対策は取り入れていきましょう。家具選びは、利便性はもちろんですが、見て触れてホッとできる心地よさや、掃除・メンテナンスのしやすさなども大切です。ぜひ、今回ご紹介した内容も参考にして、お気に入りの家具を見つけてくださいね。