あたたかい部屋で健康に!高齢者のための寒さ対策
高齢になると、体温調節機能が低下し寒さに敏感になる場合が多いため、冬場の寒さは大きな負担になります。
また、寒さは体調や関節痛の悪化、ヒートショックなどを引き起こす可能性があります。そして、動作が緩慢になることによる身体機能の低下や転倒事故のリスクも高まります。
この記事では、高齢者の方が安心して暮らすための手軽にできる部屋の寒さ対策について紹介します。
寒い部屋がもたらすリスク
寒い部屋は、以下のようなリスクを引き起こします。
・ヒートショック
暖かい室内から急に寒い場所へ移動した際に、血圧が急激に変化して起こる症状です。特に、お風呂場やトイレなど、温度差が激しい場所での注意が必要です。
・低体温症
室温が低い状態が続くと、体温が低下し、低体温症になるリスクが高まります。
・免疫力の低下
寒さは免疫力の低下を引き起こし、風邪やインフルエンザのリスクが高まります。
・関節痛の悪化
部屋が寒いと血行が悪くなり、関節の動きが鈍くなります。関節痛の悪化や動作がしにくいといった症状を引き起こす場合があります。
・乾燥
乾燥は、皮膚のトラブルや呼吸器系の疾患の原因につながります。空気が乾燥しやすくなる冬は、特に気を付けましょう。
ポカポカ快適に!手軽にできる部屋の寒さ対策
年齢を重ねても健康を維持するためには、寒さ対策をして暖かい部屋づくりが大切です。
ここでは、手軽にできる部屋の寒さ対策を紹介します。
カーテンの使用
高齢の方は、窓からの冷気によって寒さを感じやすい傾向にあります。以下のようにカーテンを工夫することで、室内を暖かく保つことができます。
・断熱性の高いカーテン
断熱性の高いカーテンは、窓からの冷気を遮断し、室温の低下を防ぎます。
レースのカーテンと厚手のカーテンの組み合わせや、裏地付きのカーテンによって採光性と断熱性の効果が期待できるでしょう。
・大きいサイズのカーテンを
カーテンをしていても隙間風が入り寒い場合は、冷気が室内に入るのを防ぐために窓枠の下までカーテンを垂れる大きめのものに変更するのもおすすめです。
窓枠の下15cmほどはみ出すサイズがおすすめです。
カーペットやラグの使用
カーペットやラグは、床からの冷気を遮断し、足元を温かく保つ効果があります。カーペットやラグを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
・素材
保温性が高いウールやお手入れが簡単なポリエステルやアクリル
・厚み
断熱効果が高い厚手のもの
・滑り止め
裏地に滑り止め加工がされているもの
カーペットやラグの下に滑り止めシートを敷くのもおすすめ
・清潔さ
防ダニ・抗菌加工がされているもの
滑りやすい素材のものは、転倒のリスクがあるため避けた方が良いでしょう。
窓際からはなれて寝る
ベッドや布団の位置が窓際にあると、冷気や隙間風によって寒さを感じやすくなるため窓際からはなれて寝るのがおすすめです。
また、頭を窓側にすると、冷気が直接顔にあたるため頭の位置にも注意しましょう。
布団をベッドに変える
布団をベッドに変えることで床からの冷気を遮断し、体が冷えるのを防止できます。ただし、ベッドから降りる際に転倒のリスクが高まるため、安全な高さのベッドを選ぶことが大切です。
電気毛布と併用することで、より暖かく眠れるでしょう。
加湿器の利用
空気が乾燥すると寒さを感じやすくなるため、加湿器で湿度を上げることにより体感温度を上げる効果が期待できます。暖房器具を使っているのに寒いと感じる場合は、加湿器を使用してみてください。
ただし、加湿しすぎるとカビが生えやすくなるため湿度を40~60%に保てるように注意しましょう。
暖房器具の活用
高齢者の中には、電気代節約のために暖房を使わない方もいらっしゃいます。
しかし、寒い室内では健康リスクが高まる恐れがあるため、適切に暖房器具を活用し、快適に過ごしましょう。
・エアコン
火事のリスクが少なく、室温を一定に保つことができる暖房器具です。寝る前や起床時にタイマー機能を利用すると便利です。
・ファンヒーター
短時間で室内を暖めることができますが、乾燥しやすいというデメリットがあります。加湿器との併用やこまめな換気が必要です。
・石油ストーブ、電気ストーブ
室内を素早く暖めることができますが、一酸化炭素中毒や火災のリスクが高まるという点には注意が必要です。こまめな換気を行い、燃えやすい物は近くに置かないようにしましょう。
また、麻痺がある方はストーブに近づきすぎて火傷をしてしまう恐れがあるため注意が必要です。
・ホットカーペット、床暖房
床からの冷気を遮断し、足元からじんわりと温めることができるメリットがある一方で、室内全体への暖房効果は薄いのがデメリットです。
また、長時間同じ場所に座ったり寝たりすることで低温火傷のリスクがあるため注意しましょう。
・電気毛布やこたつ
直接体を温めることができるので、部分的な寒さ対策に効果的です。
ただし、高温になり過ぎると火傷や脱水などのリスクが高まるため、長時間の使用は避けた方が良いでしょう。
その他の寒さ対策
以下のような寒さ対策も効果的です。
・暖かい素材のインナーやセーターを重ね着する
・ベストやストールなどを着用する
・靴下やレッグウォーマーで足元を温める
・窓やドアの隙間をテープなどで塞ぎ隙間風対策をする
・窓に断熱シートを貼る
・スリッパやルームシューズで底冷えを防ぐ
より暖かく過ごしたい方は、ぜひ試してみてください。
十分な寒さ対策で暖かい部屋づくりを
手軽にできる部屋の寒さ対策について紹介しました。
高齢の方にとって寒い冬は、健康リスクや事故の危険性が高まる季節です。カーテンの工夫や暖房器具の適切な使用など、様々な対策を組み合わせることで、より暖かく快適な空間を作ることができます。
地域によって寒さ対策・断熱化などが住宅改修補助金制度やリフォーム支援事業費補助金制度の対象となっている場合がありますので、寒さ対策とともに、合わせてチェックしてみてください。