高齢者の健康を支える!血行促進に配慮したチェアとテーブルの選び方

年齢を重ねると、血管の弾力の低下や筋肉量の減少による血流の滞りによって、足先の冷えやむくみ、肩や腰のこりなど、ちょっとした体の不調が表れてくることがあります。さらに血行の悪化が進むと、活動量が低下し、生活の質や生きがいにも悪影響を及ぼす可能性が出てきます。

その対策として運動やマッサージを行うことも大切ですが、意外と見落とされがちなのが『家具選び』。毎日座る姿勢や家具の高さを少し変えるだけで、体の負担が軽くなり、血流が改善することもあります。

今回は、高齢者の方がより健康的に過ごせる「血行促進に配慮したチェアとテーブルの選び方」を、具体的なポイントとともにご紹介していきます。

 

血行促進に効果的なチェアとは

ここでは血行促進に効果的なチェアについてみていきましょう。

お尻や太ももをやさしく支える体圧分散性の高い座面

同じ姿勢で長時間座っていると、お尻や太ももに体重の負荷がかかり、その部分の血管が圧迫されます。このような状態が続くと、血流が滞り、しびれやだるさを感じやすくなります。

特に、座っていると肩こりやむくみが出て悩んでいる方には、体圧分散性の高い座面のチェアがおすすめです。低反発素材や適度な弾力のある座面は、体重をうまく分散してくれるので、特定の部位にかかる圧力を軽減します。長時間座っていても血流を妨げにくく、座り心地も快適になるでしょう。また、体圧分散性が高い座面は、姿勢も安定しやすいため、腰や背中の負担が軽減される効果も期待できます。

 

足裏ピタッで血行促進、足裏が床に接地する高さ

座ったとき、足が浮いていませんか?

座ったときに足の裏がしっかり床につくチェアは、ふくらはぎの筋肉が動きやすくなり、血流の改善が期待できます。反対に、座面が高く体に合っていないチェアだと足が浮いてしまい、太ももの裏が圧迫され、血流が滞ってしまうことがあります。

欲しいデザインのチェアが最適な座面高であればいいのですが、なかなか見つからない場合もあります。そんな時は、座面の高さを調整できるサービスを利用しましょう。脚をカットして座面高を低く調整する「脚カット」サービスもその一つです。

→  脚カットについて
→  椅子の適切な座面高の測り方について

 毎日使う椅子だからこそ、姿勢の安定や血行促進のために、自身の体に合った高さに合わせることが大切です。

 

自然に体を動かせるチェア

座っている間も、少しずつ体を動かすことは血行促進に効果的です。

ロッキングチェアや回転式の椅子のように、自然に体が揺れたり向きを変えたりできるチェアは、筋肉がこわばりにくく、血行促進に期待できます。特に椅子に座っている時間が長い方にとって、無理なく自然な動きができる椅子は、毎日の健康維持につながります。

 

血行促進に効果的なテーブルとは

ここでは血行促進に効果的なテーブルについてみていきましょう。

猫背も肩こりも防ぐ高さ調整機能

テーブルの高さも、血流に大きく影響します。

高すぎるテーブルだと、肩が上がった状態になり、首や肩の血管を圧迫します。逆に低すぎると猫背や前かがみになり、背中や腰に負担がかかり、血流が悪化してしまいます。高さ調節機能のあるテーブルなら、ご自身の姿勢や使用シーンに合わせやすく、肩こりや腰痛の予防にもつながります。

 

足を自由に動かせる足元スペース

足元にスペースがないと、足を動かすことができず、血流が滞りやすくなります。

テーブルの下に十分なスペースがあることで、足をちょっと前に出したり、左右に動かしたりできます。座ったまま足を少し伸ばすだけでも、ふくらはぎの筋肉が刺激されるため、血行促進に効果的です。テーブルを選ぶ際は、足元の空間にも注目してみましょう。

 

お手入れラクで清潔に使える天板

日々の生活でストレスを減らすことも、健康的な生活を送るために必要です。

毎日の掃除やお手入れが負担になっていると、それ自体が小さなストレスになります。耐水性や耐汚生に優れている天板なら、飲み物をこぼしてもサッとふき取れるので、お手入れがしやすく衛生的です。掃除の手間が減り、お手入れが楽になれば、より快適に過ごせる環境が整います。

 

暮らしを変える体にやさしい椅子とテーブルで、もっと快適な毎日を

血行促進と聞くと、器具を使った運動やマッサージをイメージしがちですが、『家具選び』も重要です。

特に座面の高さは血流に大きく影響します。毎日使うチェアやテーブルがご自身の体に合うと、毎日の暮らしがぐっと楽になり、自然と体も軽く感じられるはずです。ぜひ、ご自身に合った家具選びで、心も体も健やかに過ごしてください。